
子どもが本を読むようになってほしい。
勉強熱心な子に育ってほしい。
このように感じている親御さんは非常に多く、
古今東西を見渡しますと、どのようにして「良識ある子」に育てるかということについて悩みを抱える親御さんは非常に多いものです。
では問題の根本はどこにあるのでしょう??
もくじ
なぜ子どもは読書しないのか?
親御さんの中には、「本を読むのが大事」と言いながらも、それを痛感したのが学校を卒業してから、あるいは働き出してから、という方が多いかと思います。
であれば裏を返すと、子どもにはそういった苦労をした経験がないので、どれだけ説明してもわからないということです!
そして”読書をしろ”と何度も何度も説明すればするほど、子どもはうんざりしてしまって、かえって読書が嫌いになってしまいます。
なのでまずは、口で説明しても子どもは理解してくれないし、読書しない。ということを親御さんは理解しておく必要があります。
考えてもみてください。
・あなたが子どもの時は、父親や母親がしなさいと言ってたことをやっていましたか??
・むしろ”口うるさいなぁ”と感じたことはありませんか??
・また、本人がやってないのに”それをやれ”と言われるとなんだか腹が立ったりしませんか??
もしYesならば、あなたがどれだけ上手に口で説明しても子どもが読書をすることは決してありません。
こうすれば子供は動く!
では説明せずにどのようにして伝えればいいのでしょうか??
結論から申しますと、【自分が読書している姿を子どもに見せる】というのが一番効果的です。
また、「厚生労働省:第8回21世紀出世児横断調査結果」の(4)読書習慣からみても、
親の読書量の多さが、子どもの読書量と比例関係にあることが分かります。
では、今まで読書をしてこなかった親御さんはどうしたらいいでしょう??
私に言わせれば簡単です。親御さんご本人が、今日この日から本を読めばいいのです。
では、どのようにして本を読めば良いか??
例えばですが、
・子どもを連れて書店に行き、【より多くの本を読んだ方の勝ち】というようなゲームを企画する
・ママ友たちと一緒に読書会を開催する
というのも良いと思います。
そうすることによって、自分自身がまず“読書しなくてはならない環境を作ること”ができます。
そして次第に読む本が増えていきますと、食事中”本の話題”で盛り上がったり、仲のいい親子関係を築くことができます。
大切なことは、①子どもに強要せず、②自分がやっている姿を見せ、③読書をしやすい環境を子どもに与ることです。
③の「環境」というのは、子どもに机や本を買ってあげることではなく、
「本が身近にある状況」のことです。
本が常に目に付くと、読むきっかけが増えますし、何より読書のハードル自体が下がります。
子育ての一つのアイデアとして、取り入れられてはいかがでしょうか?
参考:ベネッセ「本好きの保護者ほど子どもは読書家に」