今回は「2018年私が読んでよかったと思う本」ベスト5をチョイスしました。
ただ、「オススメ本のベスト5」ではないので、参考までに!
あまり順位に理由はなく、印象深かった5冊を選びました。
「経済」に限らず、挙げてます。
※各タイトルをクリックすると本のリンクに飛ぶことができます!
もくじ
5位:まんがで読破 雇用・利子および貨幣の一般理論
著者:ジョン・メイナード・ケインズ
出版社:イースト・プレス
一言メモ
経済学の古典的名著『雇用・利子および貨幣の一般理論』は、原著だと非常に読み応えのある作品ですが、
社会人になると日々の仕事に追われ、なかなか手が出ないのが実情ではないでしょうか?
そんな時は「まんが版」で読んでみると原著を読むきっかけを作れるかと思います。
この[まんがで読破シリーズ]は文学、哲学、科学をはじめとする様々な分野の名著をマンガにしたもので、「みんなが知ってるけど、読んだことないもの」が多いです。
その数なんと139作品!(2019年3月1日現在)
そもそもアベノミクス自体がケインズ主義的な経済政策ですので、
ケインズの理論の理解なくして、アベノミクスのやりたいことをひも解くことはできません。
本書はケインズ主義の考え方を知るには非常に有益な本です。なので5位にランクイン。
4位:明日死ぬかもよ?
著書:明日死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問
著者:ひすいこたろう
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
一言メモ
自分が死ぬ時に後悔しないための27個のフレームワークができる本です。
自己を内省して、本当に自分のやりたいことや、本当はやりたく無いことに向き合うにはいい本だと思います。
具体的な質問として、
- あなたが死ぬ前に、後悔しそうなことはなんだろう?
- 「これだけは失いたくない」というものベスト5は?
- あなたでないとできないことは?
などなど、”過去・現在の自分”を見つめ直し、”「これから」の生き方”について、考えるきっかけをもらいました。
3位:世界を変えた10冊の本
著書:世界を変えた10冊の本
著者:池上彰
出版社:文春文庫
一言メモ
【「ある名著」が世界の人々の共感を生み、歴史を創った】という例は、いくつもあります。
本書はそのような本を10冊ピックアップし、
①本の内容、②どのように歴史に影響を与えたのか、の2点を主に解説しています。
聖書、コーラン、資本論、種の起源、アンネの日記など、
人類の歴史を語るうえでは、絶対に外せない名著の概要を知るには有益な本です。
2位:ホモ・デウス<上・下巻>
著書:ホモ・デウス テクノロジーとサイエンスの未来<上・下巻>
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
出版社:河出書房新社
一言メモ
前著『サピエンス前全史<上・下巻>』にて、他の動物と比べて身体的なハンディキャップのある人類がいかにして、繁栄し、生物界の頂点に君臨したのか、が書いてありました。
本作は、技術の進化に伴い、人類が死ぬ原因(戦争・飢餓・疫病)を克服しつつある人類が“次の段階”を目指していくのではないか、ということが書かれています。
イスラエル出身の歴史学者である著者ならではの視点と巧みな文章表現は読んでおいて損はない。
また、サイエンス好き、歴史好きのみならず、経済、社会、宗教、生物学などの分野を内包した”壮大なスケール”で書かれています!
※本書を正しく理解しようとする場合は前著『サピエンス全史<上・下巻>』を先に読まれることをお勧めします。
1位:TRUST
著書:TRUST 世界最先端の企業はいかに<信頼>を攻略したか
著者:レイチェル・ボッツマン
出版社:日経BP社
一言メモ
政府や企業、マスコミへの不信感がこれほど強いのに、
他人の口コミで宿泊先やレストランを選び、知らない人が運転する車を頻繁に利用するのはなぜだろうか?
ツイッターのフェイクニュースに踊らされる人が多い理由や、
「シェアリングエコノミー」によってシェアされたものに、信頼感や安心感を覚える理由など、
「信頼」によって生まれたサービスやシステムについて書かれた本です。
過去と現在の「信頼の歴史」をデータで振り返りながら、今後どんな社会の変化が起こりえるかが書いてあり、これからの技術革新、社会システムの変化に興味のある人にはうってつけの一冊です!